まじかるブログ

自分で考えることの重要性。ロボットやAIに仕事がシフトしていく未来に、人間にしかできないことって何だろう?

少し先の未来では、ロボットや人工知能は身近なものとして世界に存在すると思うのです。

僕らの世代にとって、ロボットや人工知能などはSFでしたが 今のこどもたちが生活する未来には、普通に存在する可能性が低くありません。

当然、力仕事や危険な仕事は人間以外にシフトするでしょうし 単純労働も人間よりも効率の良い機械に移っていくと予想されます。

人工知能がより優秀になれば、当然学習機能も向上し 簡単な事なら考えられる力を身につけていくことでしょう。

そうなった場合、人間の働く場所ってどこにあるのでしょうか?

僕が思うだけですが、現時点で人間にしか出来ない事は 【自由に発想する事】や【どこに問題があるのかを考え出すこと】などかなと。

ですから、子供の頃から考えること それを別のものに応用する【閃き】を学ぶのは 今からの時代には必須なのではないかと思えます。

例えば、初めて食べた料理が【なんとなく食べたことあるものと似ている】と感じる力。 もしかして【あの料理に近いのかな?】だとしたら【こうやったら再現できるのでは?】

例えば、機械が壊れてしまったとき【この壊れ方はどこかで見たことがあるな、何だっけな?】 【全く違う種類の機械だけど、もしかしてここに問題があるのではないかな?】

例えば【機械のこの壊れ方、見たことあるな。どうも変な音がするんだよな】あれ?この感じはどこかで似たようなことなかったかな? 【病気の時に呼吸がこんな音してたことなかったか?もしかして、機械の吸気部分に損傷があるのではないか?】

材料の成分や手順は分からないけど、何か近いものを想像して また考えを抽象化して、全く関係のない別分野へ一気に考えを飛躍させる。 この《閃き》というものは、明らかにロボットには出来ない機構で 人間にしか今のところない素晴らしい能力だと思うのです。

本来、子供の頃に普通にあった【柔軟でかつ突拍子もない発想の飛躍】 そんな片りんを僕はよく《こども料理教室》を見ていて感じます。

以前、油揚げを見せられて「これ何かな?」って言われたときに ある子供が「ウナギ!」と答えた時にビックリしました。

また、デミグラスソースの匂いをかがせて「この匂い、何かに似てない?」と聞いた時に ある子供は「ココアみたい!」と答えた時に、なるほど確かにねと大人の僕は感心しました。

当然違うものだし、厳密には間違いなのだけど その子にとっては類似したものととらえた訳で この感覚は決してロボットにはできないだろうなと感じた次第です。

料理は手を使って材料を切り、頭で手順を考え 目で火加減を確認して手で調節し、目と鼻と耳と舌で出来栄えをチェックします。

僕の個人的な感想ですが、五感、特に触覚や嗅覚は記憶とリンクしやすいと思っています。

この感じは、どこかで覚えがあるな、何だったかな~?

そんな些細な記憶や経験が蓄積されて、きっとどこか全く違った場面で いろんな物への発想の飛躍になるのではないでしょうか。

その武器を持てば、ロボットやAIがいくら進もうと活躍の場は必ずあるだろうと思います。 ほんの些細な事かもしれませんが、こども料理教室《まじかるれっすん》を通して 未来を生きる子供たちの発想のお手伝いが出来たら良いなと思う、今日この頃です。


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