まじかるブログ

何も悪い事はしていないのに・・・

大病を患ったり不慮の事故や事件に見舞われた時
多くの方が同じように口にする言葉
「何も悪い事はしていないのに…」

私も過去2回、そう思ったことがありました。
1度目は3歳にも満たない我が子の余命が告げられた時
2度目は治療法のないパーキンソン病でいずれは車椅子生活と宣告を受けた時

 

精一杯生きるとはどう言う事なのか
父を見送った後
懸命に生きている実感のないまま10年余りが過ぎ
皮肉にも我が子の闘病がきっかけで知らぬ間に
子も親も必死に生きることとなった4年。

無我夢中だったので
何も悪いことはしていないのに…
と思う余裕はありませんでした。

それから更に10年
家族で楽しく食卓を囲んで欲しいと言う
願いを込めて始めた料理教室がなんとか形になった頃
今度は自分が宣告を受けることになるなど夢にも思いませんでした。

やりたいことをやらずに来た私
年齢的にも環境的にもやっとやりたいことが出来るようになったのに…

なんで私なの?
何も悪い事はしてないのに…
なんでまたこうなるの?
私はホントにパーキンソン病なの?
それすらも疑い病院を転々としました。
どのくらいの時間をマイナス思考で過ごしたでしょう?

しかしもう迷っている時間はなく
やるか、やらないかの二者択一でしかないのです。

父の最期の言葉と
家族で食事が出来ることを喜んだ長男の気持ちを活かせるのは私だけです。
何か悪い事をしたから病気になった訳ではありません。
もし病が無ければ
私は何もしないまま退屈な日々を送って居るかもしれません。

不運・不幸と思われる事も苦悩も悲しみも…
人生に無駄なものは何もなく全てが益になるのだと信じます。

何も迷う事なく
未来ある子どもたちの為に
残りの時間を有効に使う努力を約束すると同時に
病とも仲良く共存できる事を心から願います。

 

 

 


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