4月から社会人になって家を出た娘が
夜遅く突然やって来た。

翌朝は私もゆっくりだったので
朝食を一緒に。

お味噌汁以外は作り置きばかり



サーモンフレーク
カブの葉の炒め煮
きゅうりとセロリの即席漬け
カブの塩漬け
お味噌汁


娘は食べ慣れた味が懐かしいのか
一口毎に頷く。


こう言うものが
今はもう死語になってしまった
お袋の味(うちの味)なのだろう。


普段の家庭料理だから地味で
インスタ映えもしない。


が、そこには沢山の家族への
愛と願いが込められていて、
だからこそ「うちのご飯」を口にした家族は
その味に励まされ、
勇気付けられ
また頑張る力が湧いてくる。

出来合いとは違うそれぞれの家庭の味


料理の上手い下手とは無関係で

その味に染み込んだ音や香りや温もりが

人(家族)の心に響くのだろう。


その味を食べて育ったからこそ

発揮される底力。


毎日毎日ご飯を作り続けるのは大変ですよね。

でもその努力は必ず報われます。
ある日必ず報われます。


うちの味の有り難味に気付いた家族には
そこから先一生の応援団になります。


なんてことない我が家のご飯が、

貴方の味が、

大事な人の役に立ちます。




<書いた人>



鈴木真理

≪食育指導士・マジカルクッキング主宰・子ども料理教室まじかるれっすん代表≫
我が子の闘病をきっかけに健康食への試行錯誤が始まる。
やがて「家庭料理教室イージーキッチン」を設立

大人の料理教室マジカルクッキング、子どものための料理教室まじかるれっすん、
天然醸造のお味噌作り教室、塩だけで漬ける梅干し教室などを開催中。
忙しい方やお料理苦手な方の毎日のご飯づくりが楽になるお手伝いをしています。